Brand - 大雪木工
大雪木工Taisetsu Mokkou
機械力と職人技
「化粧貼りを自社で行えること」の価値。
木材を紙のような薄さにスライスしたものを突き板といい、0.2mm程を薄突き、0.6mm程を厚突きと呼んでいます。 その突き板をベニヤ材などの台板に貼り付けたものが「化粧貼り合板」。 限られた木材資源を、綺麗な木目を生かして大切に使い、 組合せ方で変わる雰囲気・木目の自然な表情が表れる「天然木化粧合板」を1枚から自社にて制作し、家具となるための新しい命を吹き込んでいます。
木の命を、最大限に活かすために。
1本の丸太から挽かれた製材を、使う部分に合わせた寸法に切り分ける作業。なんてことない作業に思えますが、 自然から伐採された木には人間と同じように個性があります。まっすぐで素直ものもあれば、反り返っているもの、 癖の強いものもあります。また、色白な木もあれば、節や斑点などが多いもの、赤味が強かったり、青白かったりと表情も様々です。 そんな木々の1本1本の特徴を見極めながら、その部位に相応しい材料を選別する。選別といっても、良いところだけを使う訳ではなく、 短くても良い部分、細くても良い部分、隠れるので見栄えは良くなくても、しっかりとした材料が必要な部分に使えるように、 必要な寸法に揃える。こうした、限りある資源を無駄なく使う工夫をしながら、製品としての出来上がりを想像し、 寸法取りをして、材料を平滑に仕上げます。
一人ひとりの想いをこめて。
化粧合板・木取り材も、そのままでは家具にはなりません。それぞれの部材を組み合わせるために細かい加工を施します。 剥ぎ合わせて幅の広い材料をつくる。必要な寸法に削る。パネルにする。切断する。穴を開ける。接ぐ、曲げる、貼る、研磨する。 複雑な部分や細かい部分など、手作業じゃないと出来ない加工などひとつひとつの加工の意味と、出来上がりを想像し、数々の加工を施します。
木材が、家具になるとき。
加工された突板合板、木取り材から、天板・地板・側板・扉・引出前板・脚部となった部材。 これはいわばプラモデルのパーツを作っていたようなもの。細かい金物や部品を取り付けし、 だんだんと箱としての形が見えてきます。組立て手順や取り付けする部品などは様々あり、 それらをすべて把握し商品の特徴に合わせた組立てをしていきます。確かな目で、腕で、組み上げられた部材たちは、 やっと商品の面影がわかる姿へと変わるのです。
より美しく、より永く使えるために。
ウレタン塗装・エナメル塗装・オイル塗装と塗装の種類も様々。 細かな傷や凹凸を、目で指先の神経で細かくチェックし補正する。 薄くナチュラルな仕上がり、はたまた厚くゴージャスな仕上がりなど、 商品に合わせて塗布量や色合いの配合などが微妙に異なります。 それもすべて、経験と感性と熟練の成せる技。美しい家具に仕上げる最後の化粧です。
最後のチェックは、鋭い「人の眼」で。
ガラスや金物などをセットし、それぞれに不具合がないか動作確認をします。 塗りムラや、工程途中で出来てしまった傷などがないか、厳しくチェック。 最後の最後も、家具に精通した鋭い「人の眼」で入念な確認と最終仕上げを行い、みなさまの元へとお届けしています。
モノづくりを続けるための、
大切なコト探し。
モノづくりと向き合う一方で、「モノ」のことだけを考え、 モノづくりを続けることができない時代になっています。 大雪木工では、家具デザイナーの小泉誠氏さんを中心とした 外部ブレーンと一緒に「大雪の大切プロジェクト」を2015年からスタート。 ただの製品開発ではなく、大切な「コト」を探求し続けるプロジェクトとして、その先に見つけたものを「家具」というカタチで表現しています。 そして、現在でもプロジェクトを通して、日々「モノづくりを続けるための、大切なコト」を大雪木工は探求し続けいています。
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